【簡単!すぐわかる美術史】印象派?新印象派?ポスト印象派?って何がどう違うの?その1

こんにちは、どうもタツヤです。突然ですが皆さん!絵画に興味はありますか?
いまいちピンとこない方、ちょっと難しくてわからない方や、興味はあるけどどの作品から見ればいいか迷ってる方が多いのではないでしょうか?
絵画は見たまま感じたままで正解です!、、

ですが、もっと面白い視点で見たいと思う方向けに、元美大生の私が教える絵画の見方をご紹介いたします!

たとえば日本で一番人気がある有名な画家といえばだれがあがるでしょうか?

フィンセント・ファン・ゴッホ 「自画像」 (1887)

ゴッホ!やモネ!が上がるかと思います!
ではなぜゴッホやモネがそんなに評価され、今でも注目を浴びてるのか?!

一言でいうと美術界に大きな革命を起こしたからです。
革命とは何ぞや?そんな声が聞こえてきましたね...

クロード・モネ 「日の出」参考:https://publicdomainq.net/claude-monet-0012378/

まず、印象派とは19世紀ごろ同じ志を持った画家たちを総称した言い方です。
元々印象派って言葉は貴族や批評家たちの悪口でした。その時代はアカデミック美術が主流で、一つ一つのモチーフを忠実に描くのが正解とされていました。
その価値観があったので絵画を購入する様な貴族たちや批評家は「印象だけの絵画だな。フンッ」っとか言って認めてくれなかったんです。(笑)

そんな人達の価値観を印象派の画家たちは変えていったのです。

POINT
印象派が大きく発展した背景に、絵の具の発達とカメラの誕生とジャポニズムの影響があるといわれてます。それと、、、印象派を支援し、応援してくれた人たちのおかげ!

印象派はとりわけ感覚主義といわれています。短いストロークの筆遣いで感じた色を感じたままに描く。。自由に色と筆を使って絵画を構成することを重視しました。
当時絵の具がチューブになり、戸外制作が可能になったのをきっかけにモネたちはそこで感じた光や色彩に着眼点を置いて絵を描き始めました。
そこで得た技術の一つに筆触分割というものがあります。簡単に説明すると、色を混ぜると色が濁るから原色を細かく塗って描くといった技術です。それにより多彩な光の表現が可能になりました。

8回ほど?の展示を行いやっと世間から認められてきました。
印象派は厳密にいうと、そこで展示した画家たちをまとめて印象派の画家といいます。
ですので実は、同じ印象派でも画風が画家それぞれなのです。。(笑)カイユボットとか、ドガとか、、、

ギュスターヴ・カイユボット 「床削り」参考:https://publicdomainq.net/gustave-caillebotte-0054240/

次第に印象派が認め始めたころ新しい美術の波がやってくるのです!それが新印象派です!
新印象派と印象派がなぜ分けられるかそれは思想の違いと技法といわれてます。
感じたままに感じたように描く印象派とは違い、すべて計算の上で描く理論主義者(新印象派)たちが現れます。それを代表するのが、スーラという画家です。

スーラがなぜ理論主義(新印象派)といわれ評価されるようになったのは次回のお話ということで!
ボンボヤージュ!!

ジョルジュ・スーラ 「グランドジェット島の日曜日の午後」参考:https://publicdomainq.net/georges-seurat-0014560/


余談ですがこの前、損保美術館で開催している、シダネルとマルタン展を見に行きました!
最後の印象派というキャッチに惹かれ思わず足を運びました。シダネルとマルタンはなんかとっても仲良しだね!といった感じで、、(笑)作品もいろんな作家に影響され模索していたんだろうと思い感動しました。おすすめですので皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?でわでわ~

次回...新印象派についてはこちらからhttps://www.pikosapu.com/post1360/