【すぐわかる美術史】~簡単解説!宗教画編~

こんにちわ!タツヤです!
皆さん宗教画ってご存知ですか?

宗教画と聞くと何となく難しいイメージはありませんか?
難しくないです!断言します(笑)
今回はそんな宗教画を面白くわかりやすくお伝えします!

宗教画と言えばキリスト教やギリシャ神話の絵画が特に有名なので、今回はそのキリスト教についてお伝えできればと思っています。

キリスト教の始まりはやはりキリストが生まれるところから始まります。
ただ、生まれる前に神様からわざわざ告知があるのですが(笑)
【受胎告知】...聞いたことありますか?
これは天使ガブリエルがマリアの前に降り立ち処女であるマリアに神の子(キリスト)を身籠りましたよと告知する場面です。

【受胎告知】の中でも最も有名なのがレオナルド・ダ・ウィンチの下記の作品です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ/ヴェロッキオ 「受胎告知」 (1472–1473)

羽が生えているのが、大天使ガブリエルで、右にいるのがマリアです。
ちなみにガブリエルの左手にはユリを持っています。
ユリは【純潔】を意味しています。
マリアが純潔であること、神から歓迎祝福されていることをユリで表現しています。

【ちょこっと豆知識】
レオナルド・ダ・ウィンチは仕事ができなかったといわれています。
納期は遅れる、依頼されたものと違うものを描くので、絵は上手かったが仕事が来なかったとのこと、あの有名な【最後の晩餐】も絵を描くのが遅いので生前から絵がボロボロに剥がれ落ちていたみたいです(笑)

【受胎告知】の次はマリアの夫であるヨセフ(イエスの父親)が悩みに悩みます。
なぜかって!?それはもちろん!妻であるマリアがまだ処女なのに身籠ったからです(笑)
ヨセフ(イエスの父親)はきっと「えっなんでぇ」って思ったはずです。
それが下記の作品になります。

フランシスコ・デ・ゴヤ 「聖ヨセフの夢」 (1772)

すんごい悩んでますよね。。(笑)奥にマリアがいますね。
悩んでるヨセフ(イエスの父親)の前に天使ガブリエルが降り立ちこういいます。
「ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」

つまりは、ヨセフ(イエスの父親)悩まないで!マリアが身籠っているのは精霊によるものだから!だからちゃんと妻に迎えいれてその身籠ってる子を一緒に育てなさい。と言っています。。
なんか面白いですね(笑)

そして、このころ皇帝アウグストゥス(なんか偉い人)が全住民に住所登録を発令し、ヨセフ(イエスの父親)の実家であるベツレヘム(地名です)にマリアとヨセフ(イエスの父親)が一緒に向かいます。
そしてついに。。。
その道中でイエス・キリストは誕生します。

N・C・ワイエス 「キリストの降誕」 (1912)

あいている宿がなかったので家畜小屋でイエス・キリストは生まれました。
そして、その地域の羊飼いの前に天使が現れイエスキリストが生まれたことを告げます。
するとアッという間に大行列できます。

下記の作品ではイエスキリストに多くの人たちが礼拝をしている場面です。
手前のおじさんはイエスキリストに【乳香】をあげています。
※「乳香」が象徴するものは「神性」です。

ピーテル・パウル・ルーベンス 「東方三博士の礼拝」 (1628-1629)

宗教画もここまではなんか平和的な感じなのですが、、、

次シーンになると
自分の「王国」が奪われ、権力を剥奪されると心配した王様が出てきまして、ヘロデ王というんですが、そのヘロデ王がイエスキリストを殺す為、2歳以下の男児を殺しにかかります。。
なんておそろしい、、、

長くなるので続きは次回説明できればとおもいます!!
でわでわ