【Illustrator】「透明部分を分割・統合」でテキストと効果がズレる

Illustratorでアピアランスやドロップシャドウなどの効果を「分割」または埋め込んで入稿してくださいと言われることがたまにあります。そこで「透明部分を分割・統合」でテキストと効果がズレる事例が発生しました。少し稀な現象なのですがご紹介します。

事例

まずテキストを打ち込みます。フォントに決まりはないのですが「ヒラギノ角ゴシック W-6」を使用しています。 仮に「青葉広告」と入力します。

テキストに「アピアランスパネル」から「新規線を追加」で線を加えます。

線の色を白にします。アピアランスパネルの順を「文字」の下に移動します。

次にテキストを選択している状態で「効果」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)…」と進みます。

「ぼかし(ガウス)…」の半径を10pixelにしてテキストに白のぼかしをつけます。

次にテキストを選択している状態で「オブジェクト」→「透明部分を分割・統合…」と進みます。

「すべてのテキストをアウトラインに変換」にチェックを入れずに「OK」します。

分割されたテキストとぼかしがズレてしまいました。

原因と解決法

原因はテキストに「(鉤括弧)を一文字目に入れたことでした。括弧や点のテキストは相性の問題なのかズレてしまいます。 試しに色々と試してみたのですが下記のようなテキストだとズレます。

解決法としては「透明部分を分割・統合…」で「すべてのテキストをアウトラインに変換」にチェックを入れればズレません。 もしくはテキストにアウトラインをかけてから分割しましょう。

まとめ

アピアランスやドロップシャドウなどの効果を「分割」は入稿時にやることが多く、先にテキストをアウトライン化してから「分割」すると思うので注意程度で良いかもしれませんが、クラアントからの支給されたデータでアウトライン前のテキストが分割されていることもあるかもしれませんので気をつけましょう。