【Illustrator2022】リンク切れでも画像が表示される

Illustratorで制作したデータを送る時に気をつけておかないといけないことが「リンク切れ」。
“リンクしている写真を同じフォルダや同じ階層に入れていない”
“リンクしている写真のファイル名を変更した”
“圧縮して解凍したらリンクしている写真のファイル名が文字化けして違う”
などでリンク切れは発生します。注意しましょう。

リンク切れが表示される

この度はIllustrator2022の新機能でリンク切れしているのに写真が表示されているようになっていました。 簡単にご説明します。

まず、Illustratorのアートボードに写真をリンクで配置します。


保存したらファイルを閉じます。



Finderであえて写真を同じ階層外(フォルダならフォルダ外に)に移動するか、写真のファイル名を変更します。 再度Illustratorでaiファイルを開くと[「○○○○○」というリンクファイルが見つかりません。「置換」を選択して〜]と出ます。 「無視」を選択します。

するとリンク切れしているのに写真が表示されます。一見親切機能なのかと思ったのですが…リンク切れしていることは確かなのでリンクし直す必要はあります。

左が「リンク切れしているのに表示されている写真」で右が「リンク写真」です。 分かりづらいですが左の方が少し画質が荒いですね。

この2枚を並べた状態で、出力、pdf保存、画像書き出しをしてみたところ、やはりリンク切れしている方は出力されませんでした。

まとめ

検証中に分かったことなのですが、従来と同じようにリンク切れした写真が表示されないこともあるようです。今回の事例のメリットを挙げるとすれば、リンク切れしたものが印刷物に必要ではなく修正指示やデザイン参考とかだったら送り直す手間が省ける等のメリットはあるかもしれません。ですが、出力できないのでトラブルを招く可能性がありそうですね。Illustrator2022のリンク切れにはご注意ください。